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お知らせや矢作芳人通信などの最新情報

Announcements and updates about trainer Yoshito Yahagi,
including “Yahagi Line Communication” and “YY library”.

Yahagi Line Communication

2004.11.8 mon

JBCを見て

サポーターズクラブの皆さんと共に、大井でJBCを楽しんできた。
今回は僕の力の無さから全員分の指定席が用意出来ず、一般席での観戦となったが、
早くから並んでくれた皆さんのお陰でゴール前の特等席!?をキープでき、大変快適であった。
競輪場では金網前を指定席としている僕だが、競馬場ではやはり”上”から見る機会がほとんどだ。
そういう意味でも貴重な、ありがたい経験をさせていただいた。
それにしても大井は頑張っていると思う。先着30000人にスクラッチカードを配り、2000人にJBCジャンパー、5000人にピンバッジなんてJRAでは考えられない事だし、各種イベントも充分JBCの盛り上がりを演出していた。
持ち回りが原則のJBCだが、ナイターである事を含めて、やはり2年に一度は大井でやるべきとの印象を受けた。
それと比較して、我がJRAのファンサービスはどうも焦点がずれている気がしてならない。
モニターによるファンの動向調査を頻繁に実施していると聞くが、JRAほどの頭脳集団にしては表面しか見ていない印象を受けるのは、果たして僕だけだろうか?
やはり大混雑の一般スタンドやパドックに直に足を踏み入れ、また酒でも飲みながら腹を割って話すぐらいの事をして、初めてファンの生の声が聞けるのではないかと、今回の経験を通じて強く感じた。
JRAはファンに娯楽を提供するサービス業として、そのニーズに応える必要があるのだ。

レースについて一言。
どちらのレースもフェアでレベルが高く、素晴らしいレースだった。
ただマイネルセレクトほどの馬が、その最高のパフォーマンスを発揮できるレースが国内ではこの1回だけというのは何とも寂しい。
短距離ダートは下級条件でも、最も出走頭数の多いジャンルである。
このジャンルの更なる番組充実を願ってやまない。

ファンの皆さんとの競馬観戦並びに懇親会は本当に楽しかった!
そして皆さんが様々な形でサポーターズクラブに係わっている事を知った。
1口の馬が入厩するから、コラムを読んでいたから、たまたま!?…
それで充分嬉しい。心の中心でなくていい。
心のどこか片隅にでも、矢作厩舎の事が引っ掛かる、気に掛かる。
そんな厩舎になるよう努力していきたい。

矢作芳人