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お知らせや矢作芳人通信などの最新情報
Announcements and updates about trainer Yoshito Yahagi,
including “Yahagi Line Communication” and “YY library”.
Yahagi Line Communication
2004.7.28 wed
セレクトセールを見て。
調教師としての初のセレクトセールは手を挙げる事も無く、見学!?だけに終わりました。
少し悔しかったけれど、今はそれで良かったと思っています。
セールの前に相当数の牧場を回り、自分なりに選んだ100頭近くの馬をチェック、そして血統や馬体から大体の評価額を出しました。
結果は…高かった!!!極一部自分の評価に近い馬もいましたが、ほとんどが僕の評価額の1.5倍~2倍ほどで取引されていました。
あのセリには独特の雰囲気があり、またいわゆる一つのステータス(ブランド)である事から、オーナーも調教師もついつい買いたくなるものです。
だが僕は矢作厩舎の経営者として、出資者であるオーナーに自分の評価の2倍もの投資をしてもらう事など出来ません。まして僕にはまだ実績も何も無い!
調教師として、新米の経営者として、出資者の費用対効果を優先するのは当然と考えます。
セレクトセールがその上場馬のレベルから世界一の当歳馬市場であるのは疑いようがありません、
だからいつの日か実績を積んで、周囲がうらやむような高馬を買ってみたい誘惑は当然あります。
しかし前記したようなオーナーに対する考え方を変える事は決してないでしょう。
POGの事もあるでしょうから皆さん注目の高馬について個人的見解を少し…
1億の値がついたクロフネ産駒no.127リアリーハッピーの2004はクロフネの仔の中では飛びぬけて良い馬でした、僕も好きなタイプです。
岡田さんが2億で買われたno.205サトルチェンジの2004は当日少し馬が細く見えましたが、馬体的には今セール最高の馬でしょう!僕としてはあまり好きな血統ではありませんが…
あと素晴らしいなと感じたのはno.241シンコウビューティーの2004とno.103スターバレリーナの2004、欲しかったのはno.8ブロードマラの2004とno.33フォーカルスターの2004でした。
4億9000万の馬については…大筋において皆さんの考えておられる事と同じ気持ちです。
ただ、あの件については購入された方の宣伝になっただけでなく、競馬全体や馬産地のアピールになった(北海道では一般ニュースでやってました!)事も疑いようがなく、その点については競馬サークルの一員として実にありがたい事だと感謝しています。
矢作芳人